『山猫達の夜戯』

『ハロウィン』
 カトリックの諸聖人の日(万聖節)、前挽(10月30日)に行われる伝統行事。ケルト人の収穫感謝祭がカトリックに取りいれられ、生まれたものだとされている…。




●大通り

ハロウィンのルーツを探れば魔除けのためのものだが、今となっては半分お祭りに近い物となっていた。子供は怪物や妖精、魔女の格好をし『トリック・オア・トリート(Trick or treat、お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ)』と唱えながら家を回ってお菓子をもらい歩き、パーティを開く。そんな光景がちらほらと見えるこの街では今、ハロウィンの祭りの真最中なのだ。

 普段も露店が多く、活気あふれる大通りは昼に比べ夜は静かになる場所。でもいまはまだ多くの露店と人通りにあふれ、さまざまな格好をした人達で賑わっていた。あるものはハロウィンの仮装。あるものは観光客なのかカメラを回し。またあるものは家族やカップルで歩いていたりと、様々だ。

「うわぁ…。すごいですね、Σさん。楽しそうな音にいい匂い…私お祭りに来るの久しぶりなんです。なんだかウキウキしてしまって…。」

 その人通りの中、上機嫌な声で辺りを見回すように首を動かすフェローチェ。だが彼女は周囲の光景を見ているわけではなく、その瞳は閉じられたままになっている。彼女はある出来事で極端に視力が弱くなってしまい、最低限明るいか暗いか、そのくらいがわかる程度しか周囲を見ることはできないのだ。

「行きたいこところ……あるか?」

 そんな彼女の少し後ろに立っているΣはそっと声をかける。彼は今回、フェローチェに誘われてこの祭りに出かけることになったのだ。二人は以前仕事で一緒になって以来、こうして二人きりでよく遊びに出ることが多くなっていた。いや、二人きりではない。二人と一匹だった。

「ワフンっ!」

 Σの問いにすぐ答えたのはフェローチェではなく、その傍らにいた犬。盲導犬のヴィーヴォだ。ヴィーヴォは彼が自分を見るのを確認すると、くいっと首を軽食などが売っている露店に向ける。

「…ふふ、ヴィーヴォがおなかすいた。ですって。Σさん、何か早速食べましょうか?」

「………そうだな…。…ん?」

 ヴィーヴォが急かす様に顔を見上げると、Σは小さく苦笑とため息混じりに軽食の露店へと足を進めようとした。だがその時、視界にふと見覚えのある顔が写り、その動きを止める。

「悪いな、付き合わせて。」

 リハビリのため、祭りへと足を運んでみたリディルは一緒に歩くリュカオンとリラに対し小さく頭を下げる。以前の仕事で機体を大破させてしまった彼は見た目こそ怪我はもう見当たらないが、AMSを介して神経に受けたダメージがまだ完全ではなく少しだけ歩行障害が残っていた。

「気にしないでください、私も楽しんでますから。」

「私も問題ない…。たまにはこういうのも悪くはないからな。それに、その分しっかり奢ってもらうさ。リラと一緒にな。」

 いまだ不安定で、杖を片方つくリディルの付き添いとしてきたリュカオンとリラ。二人そろって彼を気遣うように返すと人ごみの中を彼が歩きやすいように前に立ってゆっくり歩き出す。

「まったく…俺より上位ランカーの癖に。まぁ、お礼代わりにそれくらいだったら…?」

 そんな時、リディルもまた人通りの隙間に自分をまっすぐに見る人物に気がつく。こちらもやはり、どこか見覚えがある人物。

「グレイ…グレイ・アザクヌ!」

「やはり…。お前は……生きてたか…良かった。」

 二人はお互いに歩み寄ると手を握り合う。二人は過去、アスピナ機関に所属していたのだ。少しだけ強く握り合った手はお互いの生存を喜び、同時に自らが選んだ『活きる道』で世界に抗い、生き続けていることを祝福し合っているようだった…。




 ピザに肉の串焼き、焼き菓子にりんご飴、綿菓子…いろいろな匂いがする露店にきょろきょろと一生懸命に首を動かしている少女。彼女の名前は星鈴といい、あるリンクスの娘だ。だがその父親は今彼女と手をつないで歩いている男、マッハではない。彼はある理由で親と別れてしまった彼女を保護しているのだ。

「星鈴、欲しいもんがあれば遠慮なく言えよ。」

「え?…いいの?」

 少し遠慮しがちに問う星鈴。そんな少女にマッハは笑顔を向けるとうなずいた。するとすぐに星鈴は笑顔を浮かべ、「りんご飴が食べたい。」と左腕を上げて近くの露店を指差す。だがその左腕は少しだけ違和感を覚える。なぜなら長さが明らかに右よりも短く、左肘の辺りから先の袖がプラリと、垂れ下がっているのだ。それは誰が見ても彼女の腕がそこまでしかないことがはっきりわかる。

 星鈴自身も自分の左腕が視界に入り、思い出すとおずおずと腕を下げる。やはり明るく振舞っているようでも、自身の左腕がない事と…あの出来事がいまだ彼女の中で傷となっているのだろう。

 マッハ自身、それを癒す術は持っていない。星鈴の様子に一瞬表情を曇らせそうになるも、急いで笑顔を浮かべると彼女の頭を撫でて明るくりんご飴を買いにいこうと言った。星鈴も彼の心境を知ってか知らずか、笑顔を浮かべ直すと大きくうなずく。

 その後、りんご飴をかじりつつ他の露店を見ながら歩く二人。いろいろな露店を回り、星鈴にひとつ髪飾りを買ってあげたマッハはふと視線の先に『レプリカACパーツショップ』と書かれた看板があることに気がついた。興味半分に覗いてみれば、そこには旧式のACのパーツカタログが置かれている。

「へいらっしゃい!兄ちゃん、こいつに興味があるかい?」

 店の親父がマッハに気がつくと早速商品の説明を始める。このレプリカACパーツはマニアな兵器ファンのために作成された本物そっくりのコレクションだそうだ。すでに生産もされていない旧式パーツが寸分変わらず再現しており、現在のAC同様に乗り込んで動かすこともできるという。

 親父は残念そうに『レプリカだから武器は模擬弾だが、本物をつめれば撃てる』と言うが…そんなことをしてテロや犯罪に使用されたらどうするんだろうかとマッハは突っ込みを入れたくなった。もっともパーツはほとんどが現用のACに比べ数世代も前のもの。基本性能だけを見ても現在のACには遠く及ばない程度のものでしかないようだ。

 価格もパーツがレプリカで本物より安いとはいえ、その大きさからやはり相応の値がはり、組み立てにもクレーンや工場を使わなければならないという…。いったいどこの会社が、何を考えてこんなものを売り出したというのか…。内心あきれているマッハの横で、星鈴が「あ、これお父さんが持ってた」とカタログに移っているパーツを指差している。

 その言葉にふと、マッハは自分の昔使っていたACも再現できるのではないかと考えた。今はまだ手元に余裕があるし、本物のネクストパーツに比べこのレプリカは一個百分の一程度の価格でしかない。(それでも一般人の金銭感覚からすれば十分高いのだが…)

「お?お嬢ちゃんの親父さんはパイロットなのかい?どうだい兄ちゃん、いっちょ自分のACを記念に再現してみるってのは。」

「いや、俺はこの子の父親じゃねぇんだけど…。なら、クレストのCR-H98XS-EYE2っていうパーツ探してるんだけど置いてる? あと、こいつと―」

 自分の記憶を頼りに次々とパーツを注文していくマッハ。そんな時、真横で大きく声を上げる女性が一人いた。腰ほどまで伸びた柑橘色の髪が特徴的に小柄な、少女のような印象を受ける。

「これは、07-MOONLIGHT!! こんなレア物がどうしてこんなところに…。」

 そのあまりに大きな声にマッハは視線を向けると、どこか見覚えのある顔に気がつく。それは以前少ないリンクスの情報の中で見た顔。確かNo12のサリアとか言うリンクスだっただろうか。彼女もどうやらこのコレクションのファンらしいが、別にあえて話しかける必要もあるまいと判断したマッハは視線を戻し注文を続けた。

「じゃあ最後に、これを。」「おじさん、このパーツくださいな。」

 そんな時、ふたりの声が同タイミングで親父に向けられる。しかも見ればお互い指差しているカタログ写真は07-MOONLIGHTだった…。親父も含め、3人はお互いの顔を見合わせてしばしの沈黙。

「……あ〜。わるいな。そのパーツは希少価値が高い限定品で在庫が一個しかないんだ。…で、どっちが買うんだい?」

 店の親父の言葉にお互いを見るマッハとサリア。最初に口を開いたのはやさしげな笑顔を浮かべるサリア。

「すみませんが譲っていただけるかしら〜?」

「いや、悪いけどその気はねぇよ。ってか、俺のほうが早かったし。」

 あっさりと返すマッハ。一瞬だけサリアの眉がひくっと動いた。

「あら〜?こういうときはレディファーストでしょう?男だったら。」

「俺はフェミニスト(女性優位)じゃねぇよ。勝手に途中から出てきて人の買い物横取りしていくのか?」

「あらあら〜?ケチな男ですこと。いやね、こういう人は心にゆとりがなくて〜。」

「別にあんたに気を使う意味があるのか?大体最初に親父と話してたのは俺なのに―」

 二人はお互いに引かず、言い合いはどんどんとヒートアップして声も大きくなっていく。周囲の客もその様子に気がつき、視線を向けるとさすがに店の前で騒がれてたまらないと親父が口を開こうとするが…。

「あいあんたら、喧嘩ならよそで―」

『「引っ込んでろ!!!」』

 同時にドスの聞いた声で親父へと睨みを利かせ…。さすがに殺気立ったリンクス二人を止めることなど出来なかった…。




「………。」

 レプリカACパーツ屋の前でいまだお互いに睨み合い、一歩も譲る様子もないマッハとサリア。それを少し離れて待っていた星鈴だったが、なかなか終わる様子もない。そして周囲にさまざまな露店のあるこの場所で、子供がおとなしく待っているというのは難しいことだったのだろう。星鈴は我慢できず少しだけ、本当に少しだけ離れて周囲の店を見て前あることにした。

 最初はまだ人の隙間からマッハとサリアが見える位置まで離れ、周囲を見て歩く。そして次にはまた少しだけ遠くへ、次もまた少しだけ…子供の持ち合わせる好奇心に導かれるままに進んでいった。中古の家具を売る店に、あとで寄りたかった綿菓子、マッハにやってもらおうと思った大きなぬいぐるみの景品のある射的…。わくわくとする気持ちに我をわすれ進み続け、ふと思い出したように振り返ったとき。もはや人の隙間からはマッハの姿が見えなかった…。

「……あっ…!」

 急いで元来た道を帰ろうとするが、人の波でうまくいかない。思い通りの方向に進めず、気がついたらさらに見たことの無い露店の所にまで来てしまった。あっちだっただろうか?と視線を向けても知らない人ばかり。ではこっちか?と違うほうを向いても、やはり知らない人…。

「………ふ、ぇ…。」

 自分の知らない場所にいることが次第に不安を大きくしていく。いや、その不安はおそらくただ迷子になったからだけではなく、『あのときの気持ち』まで蘇り、混ざり合っているのだ。一人きりで戦場に残された孤独、鼻につくいやな匂い、そして…無くなった左腕の痛み…。瞳からはぼろぼろと涙がこぼれ、右手に持っていたりんご飴を地面へと落とすと左腕を押さえてうずくまる。

「ふぇ、ぇ…えぇ……えぐっ…。」

 あの時来てくれたマッハもいない、優しいダンテも、遊んでくれたイレクスも…。怖い、こわい、コワイ…。どうしたらいいのかわからない。

「……どうかしたのかい?」

 そこへ声が聞こえる。優しい声…顔を上げると涙で霞んだ視界に男が一人立っていた。マッハみたいに大きな人…銀髪が周囲の明かりに照らされ綺麗に光っている。両手に持った買い物入りの紙袋を左脇に抱えなおした彼はひざを突くと、そっと懐から出したハンカチで星鈴の涙をふき取る。

「ぐすっ……だあれ?」

「…俺はエイヴ…。君は?…名前言える?」

「…星鈴…。」

 少しだけ赤くなった瞳にまだ涙が少し残るが、大体顔を拭き終えたエイヴはそっと星鈴の頭をなでた。その手はマッハ達や父親と同じ、優しい手つき。

「迷子かな……?…お父さんとかお母さんとはぐれちゃったの…?」

 落ち着かせるためにゆっくりとした調子で話すエイヴにこくりと頷く星鈴。エイヴはわかったと小さく答えるとまた笑顔を浮かべ、星鈴を立たせた。

「…じゃあ一緒に探してあげよう。」

「……ん。ありがと…。」

 手を差し出すエイヴ。握ると少女にとってはまだ大きすぎる彼の手は、暖かくてほっとするものだった。この後、レプリカACショップの近くで星鈴を探していたマッハと再会したのだったが、どうやら和解し、一緒に探してくれていたサリアが星鈴と手をつないで歩いているエイヴを見て『誘拐!!』と叫ばれたとか、叫ばれなかったとか…。




●喫茶店『ノワールキャット』

 外では賑やかパレードの音楽が聞こえてくる。その周囲には拍手を送るものや、写真を撮るものなど、皆が皆でそれを楽しんでいる様子が見えた。それを二階の窓側席から見下ろしていたベアトリーチェは小さく笑みを浮かべる。やはり祭りとはこのくらいにぎやかでなければ祭りではない。しいて残念なことを言えば、それをともに楽しむ人が居ないことだろうか。

「失礼。」

 カクテルを口に運ぼうとしたとき、男の声が聞こえる。顔を上げれば金髪碧眼の青年が立っているではないか。ベアトリーチェは小さく浮かべた微笑をそのままに返す。その口調は笑みと相まって、とっても静かでやさしげ、優雅さを感じるものだ。

「…なしかしら?」

「お姉さんお一人でしょうか? よかったら俺と食事でもご一緒にどうでしょう…?」

「…そうね、ちょうど話し相手もほしいと思っていたところなの。どうぞ。」

 ベアトリーチェは向かいの空いている席を勧め、青年は笑顔を浮かべて丁寧に礼を言うと腰を下ろした。

「自己紹介がまだだった…俺はレオン・マクネアーっていうんだ。」

「レオン…あら、まさかエルダーサイに乗るリンクスの?」

「お? 俺のことを知ってるのか?もしかしてファンとか…?」

 少しばかり上機嫌に顔の笑みを緩めるレオン。おそらく先ほどまでの丁寧な口調よりこちらが素なのだろう。丁寧な素振りだったときより、こちらのほうが浮かべた笑みに愛嬌が出ているように感じた。

「残念だけど違うわ。」

「そうなのか?じゃあ何で知ってるんだ…?」

「…はじめまして、レオン。私はナンバー10のベアトリーチェというの。」

「………え?」

 にこりと、優しさにあふれた笑みで名乗るベアトリーチェ。ランキング10の上位リンクス。経歴、素性、そのすべてが謎に包まれているが唯一わかっているのはその名前がリンクスの中で畏怖をこめて呼ばれていることだ。『死をもたらす闇』『無慈悲なる残影』『死神』…さまざまに囁かれる仇名はそれだけで対峙した相手を恐怖させるほど…。

「楽しいお話になりそうかしら?レオン。」

 いまだ変わらず微笑を浮かべているベアトリーチェ。

「………これは飛び切りの美女が出たもんだ…。」

 逆にレオンの笑みは少しだけ引きつっていた…。




●公園

 夜の公園といえば静かであり、街の中にあるとはいえ人の影などあまりみることが無い。だがいまは大通りで開かれている祭りにあわせ噴水や木々、通路周辺がライトアップされていた。大通りのほうからはいまだにパレードの音楽が聞こえてくるが、木々のおかげでその音は遠く感じる。

「はぁ〜…大分遊んじゃいましたね、Σさん。」

「ああ……疲れたか?」

「ええ、少しだけ。でも楽しかったです。」

「……そうか。」

 四方から一定時間ごとに色の変わる光に照らされた噴水。その縁に腰をおろしたフェローチェは満足げに一息つく。そんな彼女の横に立つΣはその様子に小さく微笑んだ。二人は大通りの露店でリディル達と別れた後ここに着て一休みすることにしたのだ。

「Σさんはどうでした?…私やヴィーヴォの行きたいほうへばかり振り回してしまいましたし…。」

「いや……俺は楽しかった。……こうやって人と歩くのは……ひどく、懐かしく感じる。」

 フェローチェには彼の微笑んでいるその顔を見ることはできない。過去に事故で負傷した彼女の目は明るいか暗いか程度しか判らないほど視力が低下しているのだ。だが噴水の水音に混じって聞こえる彼の声のちょっとした変化を感じ取り、そこから感情を読み取っている。

「…Σさん。お礼といっては何ですけど、ひとつ聞いてくれますか?」

「…?…ああ。」

 フェローチェはゆっくりと深呼吸をする。そしてゆっくりと…歌いだした。以前Σはミッション前に彼女のフルートを聴いたことがあった。そのときの曲のようだが、歌詞は聞いたことの無いものだった。


『あなたは鳥だろうか? それとも狼だろうか?
どちらでも世界を駆け回り、自由に歌と恋をうたう。
あなたが狼なら私は大地に、あなたが鳥なら私は空に、
そして一緒に居ることを詠い、また喜んでさよならを言う。
また会えると信じているから…。』


 一定間隔ごとに勢いを増して噴出す噴水の水音が静かなリズムに混ざり合い、一定の旋律を生み出しているようにさえ聞こえた。ライトアップされた水しぶきを背後に、歌うフェローチェもそのメロディに包まれて。それはさながら唄の女神とでも言うものか。

「…美しい………。っ、何をいっているんだ俺は…!?」

 その姿に見とれてしまったためか、ぼそりと小さい声でつい心の声を漏らしてしまったΣ。すぐに我に返ったかのように軽く首を振るが、いまだ頬は熱を持ったかのように熱く、赤くなっているのがわかる。

「〜…。はい、おしまいです。どうでした?私のオリジナルのものだったんですが…。」

「ぁ、ああ…よかったと思う…ぞ。」

「? 声が少し上ずってますけど…。」

 急に声をかけられ焦っていたからだろう。ちょっとしたΣの声の違いに気がついたフェローチェが彼のほうに近づこうとする。その時噴水周辺に敷き詰められたレンガの小さな出っ張りに足を引っ掛け、小さくバランスを崩した。咄嗟にΣは彼女をかばうように動くと、そのまま抱きしめる形で受け止める。

「あっ…。」

「大丈夫…か?」

 腕の中で感じる、彼女の体温。もともと小柄だと思っていた彼女が抱きしめるとさらに小さいことがわかる。リンクスとしては華奢で、今にも壊れそうな体。その分感じる柔らかな感覚にΣの鼓動が早まった。『ごめんなさい』と謝りの言葉を口にしつつ離れようとしたフェローチェ。自然とΣはその体が離れるのを拒むように、彼女の背に回した手の力を強めた。

「? …Σさん…?」

「…すまん…もう少しだけ、このままでいいか?」

 少しだけ声が緊張からか震える。フェローチェは離れようとした体の力を抜くと、Σに身を任せるように彼の胸板へと軽く頭をつけた。彼女の髪が風に軽く揺られるたび、シャンプーのいい匂いがする。

「…Σさん、私もひとつお願いをしてもいいですか?」

「…なんだ…?」

 フェローチェが顔を彼の胸から離す。その頬は少しだけ桜色に染まっていた。

「Σさんは…どこにも行きませんよね?…私を一人にして…どこかに行ったりしませよね?」

 視力を失いつつも彼を見つめる瞳。そこには小さな不安の色が見えていた。それは何なのか…リンクスとしていつかお互いに戦場に散るかもしれないという不安か…Σには彼女の心の中まですべてを知ることはできない。だが確実にいえることは、今彼女は自分の答えを待ってくれているということだ。

「俺は…誓う。貴女を…守る。Σではなく、グレイ・アザクヌとして…。」

 いまだに落ち着かない鼓動。同時に自然と早まっていく呼吸を落ち着かせつつ、ゆっくりと口にした自らの本心。フェローチェは彼の言葉に笑みを浮かべると、その瞳から一筋の涙が零れる。

「…わたしもフェローチェではなく、リノン・ウィールトとしてあなたを愛してます…グレイさん。」

 お互いのリンクスネームではない、本名を名乗り誓い合う。そっと目を閉じたフェローチェにΣは近づけ、唇が触れ合った…。




「…なんとも…若いな。」

 木陰から見えるΣとフェローチェに小さく苦笑混じりにつぶやくのはリュカオンだ。その横には余り二人のほうを見ないようにしているのか、明後日の方向へ顔を向けているリディルが居る。

「リディル、どうした?」

「…あんまりじろじろ見るもんじゃねぇだろ。」

「それもそうだが、仕方ないだろう。偶然に見えてしまったんだからな…。」

 実は二人もΣ達と分かれた後、違う道を通ってこの公園に休憩がてら来ていたのだ。だが公園の中はライトアップされた様子に集まっていたカップル達が所々におり、彼らを避けつつ落ち着ける場所を探していた。そして、ようやく人気の少ないところをみつけたっと思えば今度はΣ達に出くわしてしまったと言う訳だ。幸いこちらが先に気づいたので向こうの邪魔にはならないように身を隠したが…。

「…とにかく、ここも移動しよう。…邪魔しちゃ悪いしな。」

「そうだな…。ん…?」

 噴水のそばに居る彼らには聞き取りにくいだろうが、足音を極力殺すようにして歩き出した二人。そこでリュカオンは彼の顔を見ると、その頬が少しだけ赤く染まっているのが見えた。

「…ふふ。」

「…なんだよ、急に。」

 小さく聞こえたリュカオンの笑いに、少しだけムッとした顔で振り返るリディル。

「いや、なに。初心なところもあるのだな、と思って。可愛いじゃないか…。」

「っ…ふん。茶化すな…!」

 リディルの顔がさらに濃く仏頂面を浮かべる。そんな様子にリュカオンは笑みを浮かべると、そっと彼の左腕に右腕を絡めるようにし。

「…お前は私に言ってくれないのか?」

「? 何をだよ。」

「愛しているとだ。」

「っ!?」

 驚いたリディルの足が止まる。視線はリュカオンの顔を見つめたまま動かない。彼女もまたリディルの目をじっと見つめている。そのまましばらくお互いに動かないままで居ると、先に目を放したのはリュカオンだった。

「…やはり、今はやめておこう。…できることならば、お前が自ら選らんだ『時(タイミング)』に聞きたいからな…。」

 リュカオンはいつも通りの笑みを浮かべ、絡めていた腕を放す。

「………リュカオン…。」

「期待しているよ、バディ(相棒)。お前の答えを…。」

 彼より前を歩きだし、小さく振り返った彼女の顔に浮かんだ笑み。それがリディルには少しだけ寂しいものに見えた。




 そのころ…

「あ…あれ、リディルさん?リュカオンさん?ド、ドコですか〜?」

 リラ・ノースウェルトは露店を回るのに夢中になっていたのか、食べ物を片手に迷子になっていた…。…って、あんたは子供か…。




●バー『オルギス』

 カーニバルも終わり、時刻も深夜を過ぎたころになるとさすがに祭りも終盤。大通りの露店でさえちらほらと片づけをはじめ、人通りも少なっていた。そんな中、裏通りへと入っていく人物が一人。ウェーブの掛かった金髪、赤い色のレディスーツに身を包んだ若い女性。だが一番目に付くのはその左頬に見えるファイヤーパターンの刺青だった。

 彼女はそのまま薄暗い裏通りの中で唯一光を放つ小さい看板の前に立つ。バー『オルギス』。立地条件があまり良くないために知る人は少なく、彼女の中では隠れた名店のひとつであった。入り口のドアを開ければ小さくチリィン、と上端に付けられていたベルが鳴り、客の来店を知らせる。

 少し暗い程度に明かりが絞られた店内ではジャズがテンポよくながれ、数人の客が酒を楽しんでいた。彼女は軽く店内を見回すようにすると、カウンターで飲んでいる一人の男に視線がとめる。そして小さく笑みを浮かべると、そっと近づいて横に腰を下ろしたのだ。

「…一人で飲んでいるのか? 寂しいヤツだな。」

 女の声に男も顔を上げ、どこかで聞いたことがある声の主を確認する。

「あぁ?おまえは…。フォルテ。」

「久しい、というべきか?ヴェーツェル。」

 ヴェーツェルに話かけてきたのは以前ミッションで彼を雇ったフォルテだった。まだ若く、どことなく幼さを感じさせる顔には笑みを浮かべている。その笑みはやさしい笑みでも、楽しそうな笑みでもない。むしろ苦しさを隠すような笑み、ヴェーツェルはそう感じた。

「何か用かいお嬢ちゃん。ここは大人の店だぜ?」

「ふ…私は24だ。ちなみにお前に用があってここに来たのではないが…まぁ、いい。どうせ近いうちにまた呼ぶ予定だった。」

 ヴェーツェルはグラスに入っていたウィスキーを口に含む。じんわりと広がる苦味と芳醇な味わい…。空になったグラスへウィスキーを注ぎなおそうとしたとき、その横へグラスが置かれる。置いた主はもちろんフォルテだ。ヴェーツェルが彼女の顔を見ると、笑みを返され、ため息混じりに両方のグラスへと注ぐ。

「呼ぶ予定だったってことは、また仕事か?」

「それもあるが少し違う…。ヴェーツェル、お前を私たちの組織に専属として雇いたい。」

「あん? …はっ、あんたんとこにゃ興味ねぇんだがなぁ……さて、どうするかな。…報酬はいくら出すんだ?俺はそこら変のヤツなんかより安くはねぇぞ。」

 彼女の誘いにわざと悩んだようなフリをするヴェーツェル。フォルテに報酬の話をしていくら程の値を出してくるのか、半分からかうつもりで聞いてみた。もっとも、彼にとって報酬は二の次。ようは自分が楽しめるかどうか、それだった。

「私をお前にやろう。」

「………はぁ?」

 だが彼女の答えは彼の予想とは違っていた。

「報酬に私をお前にやろう。そう言った。…不満か?」

「…いや、何でそうなるのか理解できねぇんだが。」

「私は強いやつが好きだ。そしてお前は強い…お前を雇うためなら私の身体くらい安いものだ…そう考えている。」

「…ずいぶんとめちゃくちゃだな。」

「ふ、私自身も我ながらそう思う。だが本心だ。隠しても仕方あるまい。」

 笑みを崩すことなく言い放つフォルテ。少しだけ呆れた様に口をあけていたヴェーツェルだったが…。次の瞬間つい笑い出してしまった。

「はっはっは! いいねぇ、気に入ったぜお嬢ちゃん。いや、いい女だぜお前は。」

「…交渉成立、だ。」

 フォルテが彼に返す笑みもまた、少しだけ余裕のあるものになっていた。そんな時、また来客を知らせるベルが聞こえる。フォルテはヴェーツェルから視線を離すと、そのまま入り口のほうへと向けた。そこには青い髪、青い目を持った青年がたっている。見た目は細身だが痩せているわけではなく、しいて言えば無駄が少ないという感じだろう。

「ようやくのご来店か…。遅いな、ソイル・ロバルト。いや、いまはペルソナだったか。」

 それこそがフォルテの待っていた人物、ペルソナ・ノン・グラタだった。

「…名指しで呼んでおいて何の用だ。ティメ・アデン・テレスカヤ。」

 笑みを浮かべるフォルテとは逆に、ペルソナの表情はかなり険しい。それはまるで彼女に対し、殺意さえ抱いているかのような目だった。

「ふふ…今の私の名前はフォルテだよ、ペルソナ。多少言っておきたい事が二つだ。」

 そんなペルソナとは対照的に、笑みを浮かべフォルテ。

「ひとつ、よくも二度も私たちの行動を邪魔する情報を企業側に流してくれたな。…組織を離反したお前がいったいどうやってその情報を得たのか…。内部にまだ通じているものが居るのか?」

「…それを答える義務は無い。」

 あっさりと答えるペルソナ。フォルテは彼の様子にわざとらしいため息を漏らす。そうして席から立ち上がったかと思えば、ヴェーツェルの横に立ち彼の肩に手を回した。

「それは答えているのと同じだな。…二つ目、私は近いうちにもう一度行動を起こす。戦力はこのヴェーツェルを加えたアヴローラ全勢力…で。…それが何を意味するかわかるな?」

「……企業に対する、全面戦争でも仕掛ける気か。」

「ふ…その通りだ。」

 その答えにペルソナか隠すことなく、驚きに声を大きくする。

「…ばかな…っ! リンクス一人加えたとはいえ、アヴローラの戦力は企業連へ参加している企業中、一社が所有する戦力にさえ満たないんだぞっ…!自殺行為だっ…!」

「…そうでもない。」

 フォルテが笑みを浮かべる。その笑みは先ほどまでのものではなかった。深い悪意と、狂気を匂わせる、濁った笑み…。

「ドルチェが『アレ』を完成させた…といえばわかるか?」

「っ!? …貴様っ…本気で企業を抹殺するつもりかっ…!いや、それだけではなく『アレ』は人類自体を殺す、貴様の目指した『国』でさえ、汚染し崩壊させることになるぞっ…!」

 ペルソナの声がさらに大きくなる。周囲の客でさえ、その様子に視線を向けるほどだ。抹殺?汚染?崩壊? 話の内容を理解できないでいてもその言葉の意味がろくでもないことだけは理解できるだろう。

「計画のためには仕方あるまい…それでもなお生き残る。強者だけが世界には必要だ。」

「完全に…手段と目的を見誤ったか…っ。フォルテ!」

「違うな、ペルソナ。これは目的と手段が同化し確立したに過ぎない。」

「それは詭弁だ!!」

「…おい、ガキ。うるせぇ、喚くな。」

 声を張り上げるペルソナにヴェーツェルが鋭さを持った視線を向ける。ペルソナもまた彼に対し敵意をあらわにした目を向けるが。

「あんたも、なぜこんなことに…っ!」

「はっ。俺はフォルテの計画も目的も知らねぇし、手前らの話していることになんて大して興味もねぇ。だがな、これだけは言えるぜ。…グダグダ抜かす前に力を示してみろ。」

「っ!!」

「てめぇもリンクスなら口じゃねぇ、強さで俺たちを押さえ込んでみやがれ。それさえできねぇなら、てめぇにフォルテの行動を止める資格はねぇってことだ。」

「………。」

 ヴェーツェルの言葉は乱暴だが、それには強さと絶対的自信、そして戦場を生き抜いてきたリンクスとしての貫禄が感じられた。確かに彼の言うとおりだろう。もはや言葉をいくつ並べても、断固とした決意を止めることなど出来はしない。止めるのならば…同じ力を持ってぶつかるしかない。それが力を持つリンクスならなおのことだ…。

「…用件はそれだけなら俺は帰る。」

 ペルソナは二人に背を向けると入り口のほうへと歩き出す。だがその途中でもう一度、二人のほうへと振り返った。

「フォルテ、こちらもひとつ言わせてもらう…。」

「…何だ?」

「その計画とやら…悪いが俺は全力で潰すぞ。もてうる限りの力を投入して…ヴェーツェル、あんたもだ。」

 二人へ向けられるペルソナの鋭い視線。それは最初の敵意を持ったものではない、もっと闘志とも言うべき戦意を秘めている目だ。

「はっ、おもしれぇ…やってみな坊主。こっちも遠慮なく叩き潰すぜ。」

「ふふ…許容も無く、慈悲もない、あるのは強さだけ。いいだろう、ペルソナ。ならば戦争だ。戦争をしようじゃないか…!」

 店を出て行くペルソナの背へと、フォルテは高らかにそう宣言した。




 深夜二時過ぎ。さすがにこの時間までなると開いている店もほとんどが閉店時間となる。グラムは冷えた夜風を肌に受け、それが飲んだ酒で少しばかり火照った体にちょうど良く感じていた。このまま家路へとついても良いが、夜空には星が光、月も雲に隠れることなく明るく夜道を照らしている。周囲に人も居らず、静かなこの時間にこのまま帰るのはどこが勿体なく思えた。

 散歩がてら少しばかり遠回りをするつもりで差し掛かった橋。そこで彼の視界には一人の見覚えのある男が目に入った。彼は以前レイヤードへの強行偵察という依頼を受けたとき一緒になったリンクスである。

「…ペルソナ?」

 こんなところで何をしているのか。酒を飲んだ帰りというわけでもなさそうな様子にグラムは少しばかり考えるが、すぐに『いや、関係ないな俺には…。』と心の中でつぶやき彼の後ろを通り過ぎようとした。ペルソナのほうも何かを考え込んでいるのか、いまだグラムに気づく様子が無い。

「…戦争か…。」

 だがペルソナの後ろを通りかかったとき聞こえた呟き。あまりに不意なことにグラムはつい足を止めてしまった。戦争…?何のことだ?先ほど自分には関係がないと思っていたこともその言葉には反応せざるおえなかった。

「…戦争とはどういうことだ?ペルソナ・ノン・グラタ。」

「っ!? あんたは…グラム。」

 ようやく気がついたらしいペルソナが驚いたように振り向く。彼へと向けるグラムの視線は鋭い。

「まさか貴様、戦争を起こす気か?」

「…その逆だ。俺はソレを止めたいんだ…。」

「…かかわっていることは確からしいな。」

 グラムがため息をつく。以前会ったときに感じた彼の雰囲気とは違う。迷って居るのか?

「グラム、あんたに訊きたい。」

「…答えられることが限られる可能性があるが、いいだろう。」

「…あんたはもしものとき、昔の友人を殺せるか?」

「…なに?」

 ある程度訊かれるだろうことは予測していたが、案の定そのうちのひとつを彼は訊いて来た。グラムはもう一度ため息をつく。

「その時自らが置かれている状況にもよるな。」

「…そうか…。」

「…ただ…。自分自身や相手を、過信も過小評価もするな。己自身がおかれた状況を分析し、冷静に見極め判断しろ。…それが、俺が教えられる『答え』の出し方だ。」

「………。」

 それだけを言うとグラムはペルソナに背を向けて歩き出す。ペルソナはただその背を見送るように立ち尽くすことしかできなかった…。




 この数日後、アヴローラの行動が活発化し、各地で小規模テロを起こすことになる。だがソレは次に行われることへの前座でしかないことを企業はいまだ知らない…。すでに戦争は始まりつつある。反企業組織による企業掃討作戦…。

『MISSION:AVALABCHE』の開始である…。




あとがき(的漫画調文章)

米「え〜。本日はお日柄もよろしく―」ヾ(´▽ `;)
マイ「ねぇよ!!」( ̄□ ̄)−●”

(ガコォーンっと、いい打撃音が響く)

米「うぎゃっ!?な、なにをなさいますか…。ってか、鉄製のフライパンは反則ですよ。」/(:@□@)\
マイ「やかましい。いったいどんだけ完成に時間掛かってると思ってんのよ。あぁ!?」( ̄□ ̄)−●”

(ゴン!ゴン!)

米「うぁ、ああ…れ、連射はやめれぇ…。だって資格取るために勉強とか忙しかったんだよ。」(= 。= |||)
マイ「それでも一ヶ月は無いでしょうが。まずは参加者へ謝罪!」( ̄□ ̄)/
米「りょ、了解。 えぇっと。どうも皆様、こんにちは(こんばんわ)、コシヒカリです。お久しぶりの方、一応生きてましたのでご報告します+遅くなってすみません。」(T▽T)/
マイ「というわけで、このグータラマスターに一発入魂しましてようやく完成しました。」(⌒▽⌒)/
米「いや、マジできつかったって。人数よりリアルの日程が。(汗) とりあえず反省に行ってみましょう。」( ̄▽ ̄;)ゞ

●反省
 今回のイベントはたくさんの方が出てくれてうれしく思います。
 反面、再現できなかったことが多すぎてもったいない部分が多く思いました。…やりたかったな、酒飲んだサリアに絡まれるリディルとか、アネモイと喧嘩するマッハ…。
 まぁ、マッハのほうはサリアと喧嘩させたので自己満足。(待) 最初かかわりがまったく無いエイヴをどう他の人へ絡めるか悩みましたが星鈴を使うことであっさり解消。動かしやすい子で助かる…。
 そしてΣとフェローチェがくっついたことで一安心+リディルとリュカオンの恋物語はまだつづくっと…。何気にレオンとベアトリーチェのやり取りが好きだったり…彼はうまいこと口説けたんでしょうかね?ご想像にお任せします。(ぇ
 そして最後、バーでの出来事。本来ここでみんなが集合、フォルテが次回のミッションのことを公に話すというのを最初は想像していました。結局は皆をここに集めること、再現が難しくまとまらなくなってしまったので削って変更…。力不足ですみません。
 そして最後、すさまじく完成が遅れすぎてすみませんでした。

米「っと、今回は反省点いつも以上に山盛りになっちゃった。」( ̄□ ̄;)ゞ
マイ「普段からちゃんとやってればいいものを…。まぁ、急がし方から仕方ないとして。これからはしっかりやるのよ。」(・ ー・)/
米「はいはい。 ふっふっふ…勉強も終わったしこれで落ち着いてレジスタンス2とかペーパーマンが出来るってもんだz(ガコォン) ぐぎゃあああぁぁっ!?」\(☆□☆)/
マイ「…反省してない様子だからもう5,60発入魂しておこうかしら…。」(  ̄ 。 ̄)〜3
米「ま、まて…とりあえず縦打ちは反s(ガゴォォォン) むぎゃああぁ〜!!!…がくっ…。」(||| _ _)_
マイ「…というわけで(どんなわけだ?) 次回からは早く仕上げさせるようにします。次回もふるってご参加くださいね〜。」(≧w≦)/))


▲あとがき登場人物
米  コシヒカリです。半分腐ってます。O157に注意…。
マイ コシヒカリの作品を仕切る子。さぼるマスターにはフライパンで一発入魂してやる気を(強制的に)出させてくれる。主に修羅場モード時参上。

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