『TYPE−U』

/1

 オトラント紛争は新たな局面を迎えていた。プロフェットの核攻撃に続き、三企業によるプロフェット粛清戦そして現れたデスサッカーにより全企業の部隊は壊滅的な被害を受け戦線は一時膠着してしまう。だがそれも束の間のことで、各企業とも部隊を早急に建て直し新たな攻勢に出るべく画策していた。

 最初に動いたのはキサラギであり、彼らはデスサッカーを鹵獲しようと二人の専属と一人のレイヴンを投入するが専属の一人グレイトダディを失ってしまい大幅に戦力を低下させた。最も、キサラギ最大の武器はその武力ではなく保有している技術力であるため他企業がそれぞれの専属を失うよりかダメージは少ない。

 とはいえ数少ない戦力を失ってしまったことには変わらず、痛手であることには違いない。そしてレイヴンの中でも、Aアリーナに所属していたファクトがミストレスとの交戦でその命を散らしている。企業もそうであるように、多くのレイヴンもまたオトラント紛争がどのようにその情勢を変化させていくのかを見定められずにいた。

 Bアリーナに所属しているライアットもその一人であり、自宅でパソコンをモニターを見ながらクレストが出している依頼を受けるべきか受けざるべきかを考えあぐねているところだった。

 クレストがレイヴンに依頼している内容はといえばミラージュの基地を襲撃し、頭部パーツを奪取してくるというものだ。募集されているレイヴンは二名で、既に一人は確定している。Aアリーナ二三位のグロウリー・スピードがこのミッションに参加することが決定していた。

 提示されている情報の中で、襲撃するミラージュの基地はつい先日レイヴンとの契約が切れたばかりでありACが出てくることは無いされている。だがクレストが持ってきた情報であるため信憑性は分からない。何せ根拠がレイヴンとの契約が切れたところ、というのが妖しく無いだろうか。

 未だ一〇代であるライアットであるが、この程度のことは容易に推察できる。それに幼い頃からクレスト専属だった父親に戦いとは何かについて聞かされているのだ、この情報に信憑性が無いことぐらいは確信していた。だから考えあぐねている、というわけではないのだがACが出てこなかったとしても大規模なMT部隊が配属されている可能性は非常に高い。

 クレストが奪って来いというのならば、間違いなくそれは新兵器であることに違いなく、そのようなものを置いている基地の警備が手薄なわけが無いのだ。そして新兵器の実験を行っていることもまず考えられ、となればそのミラージュ基地には最新鋭の装備が施された部隊が配属されている可能性が高いとも思われる。

 最悪、誰も見たことが無いような、それこそナービス紛争に搭乗したレビヤタンのような大型機動兵器が出てくる可能性だってあるのだ。だから出来る限りこの依頼は避けておいた方が良いと考えているところなのだが、現在のところ他に良さそうな依頼は無い。

 あるにはあるがどれもが一定期間の間防衛任務に就くといった類のもので、それらはライアットの望むものではなかったのだ。ライアットが望んでいるのはクレスト専属をしていた父親を殺したレイヴンを倒すことであり、ある程度は目星も就いている。黒いニ脚ACということしか分かっていないが、エリア・オトラントにいるのは確実なのだ。

 オトラントで黒いニ脚ACに乗っており、企業専属ともやりあえるレイヴンとなればベアトリーチェ、アイン、マッハ、セクトレアセアの四人ぐらいだろう。この中でマッハは近年になって機体色を塗り替えたということなので除外され、アインは二人一組での行動を基本としているレイヴンなので除外される。父親を倒したのは一人だったのだ。

 となればベアトリーチェもしくはセクトレアセアのどちらかということになるのだが、どちらかまでは絞れない。二人とも射撃戦を主体としており、さらなる情報を得なければならないのだがクレストも専属がレイヴンに落とされたということは公にしたくないらしく情報が手に入らない。

 だったら二人とも倒すまでと、いきたいのだが残念ながらライアットにそれだけの実力は無いだろう。ベアトリーチェはAアリーナ一三位、セクトレアセアは二八位。そしてライアットはといえばBアリーナから抜け出せない、凡人レイヴンでしかないのだ。それでも、必ず仇をとらねばならないと決心しつつエンターキーを叩く。

 数分と立たないうちに依頼を受諾したことを確認するメールが届き、これで正式にライアットはクレストの出したミラージュ基地襲撃作戦に参加することが決定した。

 作戦が行われるのは三日後のことであり、まだ先といっていいかもしれない。しかしライアットは猛烈な緊張感に襲われていてもたってもいられなくなり、玄関へと続く廊下へと出た。靴を取り出そうと下駄箱に手を伸ばすと、その上においてある写真立てとグローブが目に入る。

 写真はまだ幼いライアットが父親に肩車されている写真であり、グローブは一〇歳の誕生日の時に父親が唐突に「キャッチボールしよう」と言って買って来てくれたものだ。父は仕事の関係上休みが少なかったが、それでも少ない休みは疲れているだろうに全て家族サービスにつぎ込んでくれて、日が暮れるまでキャッチボールに興じていたのは良き思い出となっている。

 だからこそ、だからこそ父親の命を奪ったレイヴンが憎いのだ。そもそも争い自体が憎い。戦争さえなければ父が戦場に立つこともなく、そうすればライアットも父を失うことすらなかった。こんな経験を持っているのは何もライアットだけではなく、多くの人間が同じ事を体験している。

 本当のところをいえば戦いたく無いというのが本音としてはある。なぜならライアットの職業、レイヴンは戦争があって初めて成り立ち物であり人を殺すことで成り立っているものだ。殺される人間には昔のライアットと同じように家族があり、その人が失われるということは一つの家庭を崩壊させることに繋がる。

 自分のような想いをする人間はいなくて良いと思う反面、仇を討ちたいという憎悪がライアットを戦いへと掻き立てるのだった。


/2


 作戦開始時刻は深夜の三時、夜明けまであと少しとう時間だった。天候は曇りだったが、今ライアットが愛機ベネリM3と共に乗っている輸送機は雲の上を飛んでおり、そこでは満点の星空を見ることが出来るはずだ。だがこの輸送機は操縦室を除いて窓が無い。軍用機だから当然といえば当然のことである。

 輸送機のカーゴの中にある粗末な椅子に座りながらライアットは腕を組み、じっと床を見ていた。この遥か下には戦場となるであろう地域ら広がっている。出来ることならこの目で確認したいと思いながらも叶わぬことだと諦めた。頭の中で今回の作戦の内容を反芻する。

 まずミラージュ基地内に潜入しているクレストの工作員が各所に爆弾を仕掛けており、最初にそれが起爆される。そして起こった混乱に乗じてニ機の輸送機からデッドスピードとベネリM3がそれぞれ降下し基地を襲撃。新システムが搭載されている頭部パーツを奪取した後は東部の沿岸部へと逃走、クレストの潜水艦に頭部パーツを収容するまで本ミッションの内容となっている。

 二名のレイヴンの脱出経路が確保されていないが、それは自分達で何とかしろということか。最後まで責任をもってもらいたいのだが、こちらのワガママなのか、それとも企業が身勝手なだけなのかどちらかはわからない。

 甲高いアラーム音が鳴り響き、赤いランプに光が灯る。出撃しろとの催促だ。重い腰を上げてベネリM3のコクピットに体を滑り込ませる。ヘルメットを着ける前に小物入れから拳銃型の注射器を取り出し、アンプルが装着されていることを確認するとそれを首筋に当ててトリガーを弾く。

 一瞬ではあるが鋭い痛みが走り思わず目を顰めるが薬の作用もありすぐに痛みは消えていく。三度心臓が激しく高鳴ったかと思ったが、その次の瞬間にはもう安定していた。全身が軽くなり頭も冴え切っている。機体を起動させるとジェネレーターとラジエーターの駆動音だけでなく、空調の音までもが耳に入った。

 薬がもう効き始めているらしく、全身の感覚が鋭敏になっている。注射器を小物入れにしまい込みヘルメットを装着し、拘束具を外し発進のために姿勢を構えた。通信機のスイッチを入れて周波数をクレストのものに合わせ、準備が出来たことを告げる。ハッチが開き星空が見えた。

 血なまぐさいエリア・オトラントの夜空は美しく輝いている。地上とは不釣合いだなとライアットは一人笑った。

「出撃だレイヴン」

「了解した」

 機長の命令に従い軽くブースターを吹かせて夜空を飛び出した。眼下には暗い色の雲が広がっている、この様子だと下は雨だろうか。頭部を横に向けてみれば、並んで飛んでいたもう一機の輸送機からデッドスピードが飛び出したところだった。ブーストペダルから足を離した途端、重力に引かれて機体は急速に降下していく。

 雲の中に突入すると何も見えなくなる、レーダーにもノイズが混じり使い物にならない。それも束の間のこと、雲を抜けるとそこは暗闇の世界だった。激しい雨が降り風も強い、そんな中煌々と炎に照らされる建造物が見える。今回の目標であるミラージュの基地だ。

 豪雨にも関わらず火災が発生してるということは燃料や薬品の類に引火したということだろうか、だとすれば基地は混乱のあまり機能していない可能性が非常に高い。これは好都合だ。しかし慎重にならねばならない。

 着地してもブースターは使わず、徒歩で移動することにした。ブースターの炎が視認されることを防ぐためなのだが、すぐ側に着地したデッドスピードはといえばブースターを全開にして真っ直ぐ基地へと突き進み始めた。

「おい坊主! 何ちんたらしてやがる大事なのは何よりも速さだ。今回の任務は襲撃そしてパーツの奪取クレスト工作員が既に基地を爆破している、もう俺達が行くことは気づかれてるんだ。だったら猛スピードで突っ走って敵の迎撃態勢が整う前に全てを終わらせちまったほうがいい。敵が追撃の準備すら出来ないうちに全部終わらせる、そうすれば機体の損傷も最小限に抑えられて儲けはがっぽがっぽ。そう、つまり俺が言いたいのは何かって言えばそれは速さこそが大事っていうことさ! 分かったか坊主!?」

 グロウリー・スピードはライアットの返事を聞く気があるのかないのか、通信を入れながらもブースターを吹かして一直線に基地へと突き進んでいる。置いていかれないようにライアットもペダルを踏み込んでいるのだが、速度が違いすぎる。だがデッドスピードの機体構成を見て一つの疑問が湧く。

 速度を重視しているのならば、何故オーバードブーストを搭載しているコアにしないのだろうかと。尋ねようと思ったのだが、既にデッドスピードは燃え盛る基地に肉薄しておりタイミングを掴むことが出来なかった。

「ふははははは! 速さこそが何よりも重要! この世の理は即ち速さ! スピードを制するものが全てを制す! そして俺はスピードを支配している、そう、この世を制すのは他でもないこの俺だぁ!」

 ライアットと同じように薬でもキメているのだろうか、グロウリー・スピードはそう言いながら格納庫らしき建造物に突入しようとしている。

 そしてデッドスピードの左肩で爆発が起こった、赤い機体が傾ぐ。

「何だ!? 何が起こった!? まさか敵の攻撃だと!? いやそんなはずはない、俺は速い。俺の速さは世界一、俺より速く動けるやつがいるなんてそんなことは認めてたまるか! 誰だ、俺より速く動こうとするやつは!?」

「退きなさい」

 デッドスピードが向き直るより速く、二条のレーザーが直撃し装甲を溶解させた。デッドスピードを撃ったのは青い逆関節ACだった。ライアットはその機体をアリーナで見たことがあった、Aアリーナ一一位のアズールが駆るイージスだ。はっきり言ってライアットでは相手にならない。

 だがアズールはベネリM3の存在が気がついていないようだ。そしてグロウリー・スピードは任務遂行よりも目の前のACを撃墜することを最優先目標としたのか、両手のマシンガンをイージスに向けると同時に放っていた。

「俺より速いヤツがいるなんて、許さんッ!」

「退きなさい。無益な殺生は好むところではありませんから」

「だぁからどぉした!? 俺りゃ傭兵なんだよ、殺して殺されてそれで飯食ってんだろうがぁ!」

 言いながらもデッドスピードはイージスへと向かっていく。的確に回避行動を行いながらイージスの銃口は確かにデッドスピードへと向いていた、トリガーを退けば直撃することは間違いが無い。だというのに撃つ様子を見せない。何かためらいがあるのか。

 アズールにどういった理由があるにせよライアットからしてみればミッション遂行のための障害が一つ減っていることになる。Aアリーナに所属しているレイヴン同士の戦いならばそれなりに時間がかかるだろう。

 ならばライアットはどう動くべきか。答えは一つである、彼らが戦っている内に任務を遂行するのみだ。新システムが搭載されている頭部パーツが何かまでは知らされていないが、高性能なものに積まれている可能性が高いと思われた。頭の中で幾つかのパーツが浮かんでくるが、首を振ってそれらを振り払う。先入観があってはならない。

 格納庫が集中しているだろうエリアに足を向けたとき、三機の上級人型MTであるOWLが現れる。数から察するに小隊である事が窺えた。混線している中、通信機からは敵MTパイロット達の声がノイズ混じりに聞こえる。自分達を鼓舞しているようだ。

 明確な姿を持った敵が現れた途端、作戦開始前に使用した薬の効果が出始めた。無性に何かを壊したい衝動に駆られ、モニターには三つの敵を示す反応がある。

 OWL小隊がライフルを放つ最中、オーバードブーストにより小隊の隙間を抜けて旋回し彼らの背後を取った。両肩のスラッグガン、両手のショットガンをそれぞれの標的に向けてトリガーを引く。

 弾幕という言葉では生ぬるいほどの散弾がOWL小隊に降り注ぎ、機体を引き裂き地面へと倒す。にも関わらず興奮しているライアットは倒れたそれぞれのOWLに一発ずつショットガンを撃ち込んでいった。それでもまだ撃たなければいけないという衝動が込み上げてくるが理性で押し留める。

 クスリは戦いにおいて必要なものを全て与えてくれる。代わりに副作用として好戦的にもさせた。それが状況によっては良いことにもなるし、悪いことにもなる。現況ではどちらでもなさそうだ。レーダーを見て未だイージスとデッドスピードが交戦中であることを確認し、格納庫が密集しているエリアに足を踏み入れる。

 さらにOWLが現れる。OSTRICH等の下級ではなく上級MTしか出てこないところをみると、この基地に置かれているモノは相応に重要なものなのだろう。本来ならば専属がいたとしてもおかしくはなかったはずだ。それが無いのはあまりにも戦況が混沌としており、企業も先行きを見定めることが出来ていないからであろう。

「どけよ! どいつもこいつも邪魔しやがってぇ!」

 叫びながら散弾を浴びせかける。幾つかの被弾があったが所詮はMTのものでありたいしたダメージは気にするものではない。数が数だけに三分を要してしまったが全滅させることが出来た。他にMTが出てくる気配は無い。立ち並ぶ格納庫群をざっと一望すると他とは違うものが一棟あるのが確認できた。

 他は簡素な作りをしているが、その格納庫だけは妙に新しく色も違っていた。対象目標はおそらくそこにあるはずだと確信したライアットはまっすぐ機体をそこに向ける。当然シャッターは閉じられていたが、両肩のスラッグガンを同時に発射すると脆く崩れ去った。

 中にはまだ作業をしていたのか、白衣を着た研究員が数名残っており慌てふためくようにしてシャッターとは反対側の非常口へと走り去った。壊されたシャッターの破片に潰された研究員もいたらしく、床と壁際に置かれたコンピュータにどす黒い血が付着しており。そしてこの格納庫の最奥に目指しているものがあった。

 大仰な作業台に乗せられ、数本のケーブルで繋がれた頭部パーツYH14−STINGがそこにある。左手のショットガンを捨て頭部パーツを手に持ち、ケーブル類を引き千切った。後はこれを持ち帰ればミッション完了となる。イージスはデッドスピードが相手にしているだろうからさして気にする必要も無いだろうとライアットは思っていた。

 しかし、格納庫から出た時にデッドスピードからの通信が入る。

「ちくしょう……俺より早いヤツがいやがるなんて」

 デッドスピードが撃墜されたことを察知すると共にライアットはオーバードブーストを起動させていた。

「逃がすものか!」

 アズールの声が聞こえたがイージスのコアにはオーバードブーストは搭載されていない。追いつけるはずも無くライアットのベネリM3は作戦領域を離脱し、任務を完遂させた。


/3


 ライアットは今自分が所有しているガレージにいた。新型システムを搭載した頭部パーツを奪取するミッションを完遂したと思ったのだが、左手のショットガンを捨てて持ち帰った頭部パーツを企業側に引き渡そうとすると首を横に振られてしまったのだ。調べるようなこともしなかったところを見ると、別のパーツに新システムが搭載されているという情報を得ていたのだろう。

 だったら事前に教えておいてくれればこのような問題が起きることも無かったのに、とライアットは一人ごちた。結果としてミッションは失敗扱いとなり報酬は出なかった、幸いなことに持ち帰った頭部パーツは企業側の「好きにすればいいさ」ということでライアットの所有物となったが果たしてどうしたものかと悩む。

 ベネリM3に使用している頭部パーツも奪取してきたものと同じYH14−STINGであり、置いておけば予備パーツとして使える。ただ左手のショットガンを再び購入しなければならないのと整備に掛かる費用があった。STINGを売れば高額で売れることは間違いない。やはり売るのがモアベターな選択かもしれなかった。

 そうなってくるとやらなければならないことがある。パーツの状態チェックだ。一応新品とはいえどこかに不備があるかもしれない。後々そんなものが見つかって売値が下がっては困る。奪ってきたSTINGと整備用コンピュータをケーブルで繋いだ。もちろんのことだが損傷も無く、ピカピカの新品だった。ただ一つ気になるのは妙なシステムが組み込まれていることである。

 ACの頭部は情報の中枢となるべき場所であり、機体を制御するためのシステムが入っていたとしてもおかしくはない話だとは思うのだが、妙ではあった。そのシステムを解析すべくキーボードを叩いたが複雑なロックシステムに阻まれてしまう。ライアットに高度なプログラミング知識があれば解除することもできただろうが、そこまでの技術を持ってはいない。

 しかしSTINGに搭載されているシステムの名前を知ることは出来た。

「コーラスシステムタイプセカンド?」

 聞いたことの無い名前をライアットは口に出しながら首を傾げる。Chorus System TYPE−U、これこそがミラージュの新型機動兵器操縦システムであることにライアットはまだ気づいていなかった。


登場AC一覧
ベネリM3(ライアット)&LQ005h2w03ME00Aa00A02B0aw0Ewnka5qw0u47m#
デッドスピード(グロウリー・スピード)&Llg00dE002G000A00ak02z2wc0FM0CPjhw3Wl17#
イージス(アズール)&N4Gw0blg02Bk01Nl00sa20E4lgU00FNFe80006#

第二幕一覧 倉佳宗作品一覧 小説TOPへ