/1
戦いが終わった時、損傷率は既に三〇パーセントを越えていた。戦闘に支障が出るレベルではないが、これから戦う相手が相手だけに不安だった。少々、相手をなめていたのかもしれない。これからは決して手を抜かないようにしよう、まだ死ぬことは許されないのだ。
「ゼロネーム。どうやら私は君を見くびっていたらしい、おかげで、この先は苦戦しそうだ」
モニターに映る、地面に倒れるテスタメントを見ながら、グローリィは言った。一体、誰からの依頼かは知らないが、アリーナの警護についている専属ACの撃破とは、馬鹿らしいとしか言いようが無い。もし、グローリィが応援を呼んだら彼はどうするつもりだったのだろうか。
「一つ聞く。私がスウィーパーやエッジを呼んだら、どうするつもりだった? それなりの腕を持つ三人を同時に相手にするんだ、自分に勝ち目が無いことぐらい、分かっていただろう」
返事は無い。まさか、死んでしまったのではなかろうか。死なせないようにと、手加減して戦ったつもりだったのだが、努力は虚しく終わったようだ。ゼロネームにはもっと強くなってくれなければ困るというのに、残念なことだ。
「あなたは……絶対に味方を呼ばないと、信じてましたから」
ゆっくりとしたゼロネームの声が、通信機から聞こえる。良かった、彼は死んではいないようだ。もっとも、体の一部を失うような重傷を負っていたのなら同じことだが。
「成る程。私が味方を呼ばないか……呼んでも良かったのだが、それでは君に対して失礼だと思ってね。勝ち目があろうが無かろうが、一騎打ちを望む相手を裏切るようなこと、私はしない。よく分かったな」
「えぇ。あなたは戦士ですから」
ゼロネームの言葉を聞き、グローリィの口元が僅かながらも笑みを浮かべる。
「私はこれからデスサッカーを倒さねばならない。残念だが、今日はもう君の相手をすることは出来ない。また、戦える日を楽しみにしているよ」
「俺も、楽しみにしてますよ」
インテグラルはテスタメントに背を向け、アリーナへと戻る。つい先程、デスサッカーがアリーナを襲撃したのは聞いたが、ゼロネームと戦っていたせいで戻ることは出来なかった。エッジからの通信によれば、クレスト専属AC《サプレッサー》が撃墜されたそうだが、詳しいことは分からない。そのエッジも、応援を求める通信をよこした後、通信が途絶えている。まだ戦っているのか、既に撃墜されてしまったのか、どちらかは分からない。
どちらにせよ、自分には関係のないことだ。エッジはランキング三○位以内に入るレイヴンだ。相手が無事なはずはあるまい。懸念すべきは、デスサッカーはミカミとオレンジボーイの黄金コンビを退けたことがあるということだ。だが、あの時は情報不足だったことを考えれば、大丈夫だろう。今はまだ少ないとはいえ、デスサッカーに関する情報は格段に多くなっている。
頭の中でデスサッカーの情報を反芻しながら、ゆっくりとアリーナへ近付いていく。意外な事に、周囲に変化は無く、静寂そのものだった。あまりにも予想から外れている事態だったため、驚きは隠せない。
警戒しながら、アリーナの外周をそって歩いていく。途中、要塞並みの堅牢さを誇るアリーナの外壁に大きな穴が開いていた。AC一体分はゆうに通れそうだ。その巨大な穴の前に、頭部と両腕を失い倒れるマインドリッパーの姿があった。即座に、通信を入れる。
「エッジ、どうした!? 何があった?」
「ミラージュか……しくじった。デスサッカーはアリーナ外壁を破壊し内部に侵入、その後は分からない」
「そうか……」
言いながら、マインドリッパーを起こした。戦いは相当激しかったようで、マインドリッパーの至るところに損傷が見受けられる。
「悪いな……」
「別に構わん。それよりも動けるか? こちらとしては早々に離脱してもらいたい。戦えないACがいても邪魔になるだけだ」
しばらく間が空く。エッジは機体の損傷度を確認しているのだろう。
「大丈夫。では、私は離脱させてもらいます」
「了解。さっさと行け」
マインドリッパーが戦闘領域を離脱しつつあるのを確認して、デスサッカーが開けた穴へ機体を向け、両肩のレーザーキャノンと右腕をレーザーライフルの銃口を向ける。襲撃したのなら、必ず離脱する。その時、デスサッカーはこの穴を抜けてくるだろう。その時に、全ての銃火器を叩き込むつもりだ。
インテグラルが砲撃姿勢をとっていると、横に一機のACが並び、インテグラルと同じように、左肩のグレネードランチャーを穴へと向ける。一応の確認として、グローリィは横に並ぶACへ通信を入れる。
「こちらはミラージュ専属インテグラル。そちらの所属は?」
「アーク所属レイヴン、ファクト。アリーナ運営委員会からデスサッカー迎撃の依頼を受けた、勝手ながら戦わせてもらう」
「ふむ、ファクトか。心強いな。よろしく頼む」
二体のACは横に並び、持てる限りの火力をデスサッカーの予想進路に向けている。まだ、デスサッカーが表れる気配は無い。
/2
ネロにデスサッカーの追撃を諦めさせられたミカミは、ベアトリーチェを後ろにアリーナのガレージへ戻ろうとしていた。
「くそっ……!」
頭の中でネロの言葉が繰り返される。なぜ、いちいちトップランカーに期待されなければならないのか、全く意味が分からない。期待するだけならまだしも、向こうの勝手な都合でデスサッカー追撃を諦めねばならないのだ。そして何よりも、ネロに反抗する気力すら湧かなかった自分に対して腹が立つ。
退くのが正しい判断だということは分かっている。右腕が無ければ、確かにバランスは取りづらい。そんな状況下で、デスサッカーと一対一で戦ったのなら、まず間違いなく負けていたことだろう。だからといって、追撃しなくていい理由にはならない。デスサッカーは大事な戦友を奪った仇だ。奴を倒さない限り、オレンジボーイの墓に花を手向けることは出来ないのだ。
自分の不甲斐なさにイライラしながら、ガレージへ続くゲートをくぐろうとした時、モニターにロックオンされたことを知らせるメッセージが表れた。デスサッカーではない、ネロでも柔でもない、だとしたら残っているのは一人しかいない。機体を振り向かせると、マシンガンをこちらへ向けるブラックゴスペルの姿がモニターに映る。
「どういうつもりだベアトリーチェ。まさかとは思うけど、戦る気か?」
「えぇ、そのまさかよ。戦場で出会うまで待ってられないし、アリーナでもあなたと私の試合が組まれる気配は一向に無いもの。だったら、ちょうどいい機会じゃない。嫌とは言わせないわ」
「アンフェアだな」
ストレートウィンドBは右腕を失っている、しかし、ブラックゴスペルは五体満足、まだ一発も撃っていないため弾も有り余っている。
「ここはもう戦場よ。常に公平な条件で戦えるとは限らないわ、そんなことも分からない人じゃないでしょ?」
「どうしても、というのなら相手になるが、けど――」
ミカミが言い終わる前に、ブラックゴスペルのマシンガンが火を噴く。もっとも、予想できていた行動だけに難なく回避することが出来る。ブラックゴスペルがリロードに入っている間、攻撃に転じようとオービットを射出。即座にブラックゴスペルは後ろに引きながら回避行動に入る。オービットのレーザーは一発も中っていないが、回避行動に入らせるのが目的のため、中てる必要性は全く無い。
距離が五〇〇ほど離れたところで、ブラックゴスペルがレールガンを構えるのが見えた。レールガンの銃口に、光が溜まる。一拍置いてから、真上に跳ぶ。けたたましい発射音の直後、高速で放たれたエネルギー弾がストレートウィンドBの足元を通過する。
小型ミサイルに武装を切り替え、エクステンションを起動させる。三発だけロックできたのを確認して、オーバードブーストを使用、急速に距離を詰めながらトリガーを引く。
「ちっ……」
通信機からベアトリーチェの舌打ちが聞こえる。また、ブラックゴスペルは後ろに引きながら武装をリニアガンに切り替えた。モニターにLOCKEDと表示されるが、回避するつもりは微塵も無い。
壊れた右肩を前に出し、リニアガンから飛び出した弾を全て機体の右側面で受け止める。バランスが崩れてオーバードブーストが解除されないように、細やかな制御をしつつブラックゴスペルへ体当たりを食らわした。
オーバードブーストが解除される。
ペダルを踏み込み、ブースターを噴かしブラックゴスペルをアリーナの壁に叩きつけた。MOONLIGHTのレーザー発振機をブラックゴスペルのコアパーツに突きつける。残りエネルギーは心もとなかったが、ブレードで一回攻撃する分には問題ないだろう。
「勝負、あったな」
「あなた……馬鹿じゃないの?」
心底呆れたようなベアトリーチェの声が聞こえる。彼女が呆れる理由も分かる。まともな神経をしているパイロットなら、ACで体当たりなどしない。そんなことをすれば、機体の損傷が激しいからだ。
「これ以外に勝つ方法が見つからなかっただけだ。普段は、こんなことしねぇよ」
「そう言う割には、私が見るあなたの試合。いつもこんな戦い方をしてるわね」
「うっ……」
返す言葉が見つからなかった。ベアトリーチェの言うように、ミッションではともかくアリーナではさっきのように機体の一部と引き換えにして、肉を切らせて骨を絶つ戦法を取ることが多い。そのせいで、常に機体の損傷は激しく、特例でミカミだけは機体修理費を立て替えてくれないこともある。
勝負が付いているのならこれ以上、牽制する必要も無い。ブラックゴスペルに突きつけていたブレードを降ろした。遠くから砲声が聞こえる以外は、静かなもので、ジェネレーターの駆動音が体に響く。
「ベアトリーチェ。あんたに頼みたい事がある」
「頼み? あんまり気乗りしないわね」
「まぁそう言わずに、聞くだけ聞いてくれ。実は、相方がいなくて困ってるんだ。そうそう信用できるやつなんていないからな。でも、二度も戦ったあんたなら信用できる。俺と、組まないか?」
返事は無い。当然だろう、いきなりコンビを組んでくれ、と言われて即答できるヤツの方が珍しいと思う。断るにせよ、どう言って断るかを考える時間が必要だ。
「悪いけれど、考えさせてくれる?」
「もちろん。返事は、なるべく早いうちに頼む」
「分かったわ。けど、期待しないでちょうだいね」
それだけ言い残し、ブラックゴスペルはガレージへと続くゲートをくぐって行った。多分、今のは断りの返事なのだろう。正面きって、断ることが出来ない場合、考えさせてくれ、と言うのはよくあることだ。ランクはベアトリーチェの方が上なのだし、性格のこともある。大方、断られたと思っていていいだろう。そうでなければ、最後に期待するなとは言わないだろうし。
しばらく間をおいてから、ストレートウィンドBもガレージへ続くゲートをくぐって行った。
/3
アリーナの外で、デスサッカーは完全に包囲されていた。四体のACはデスサッカーを囲み、キャノンを突きつけていた。全員が同時に発射すれば、上空以外に逃げる場所は無い。デスサッカーの装備に急速上昇を可能にする物は今のところ確認されていない。
チェックメイト、とファクトは思った。この絶望的な状況を打破できるパイロットと機体は、そうそう存在しない。こんな状況を打開できる力を持つのは、ネロのアウグストゥスと柔の修羅、そしてレッドレフティのイリス弐式ぐらいなものだ。
何を考えているのか、いや、何を企んでいるのか知らないが、囲まれてからデスサッカーは微動だにしなかった。このデスサッカーに不審な念を抱いているのはファクトだけでなく、この場にいる全てのレイヴンがそう感じているに違いない。そうでもなければ、確実に誰か一人はデスサッカーへ攻撃を仕掛けているはずだ。
だが、このままの状態を続け良いわけが無い。相手が何であろうと、アリーナを襲撃するような輩を生かして返すわけにはいかない。レイヴンズアークの沽券に関わるし、何よりも、レイヴンがなめられてしまう。
「この場にいるレイヴンに告ぐ。今から全員で一斉射撃を行いたい。私の合図に従ってくれ」
グローリィからの通信が入る。すぐに、ネロと柔の承諾の返答が聞こえた。逆らう理由は無い、ネロと柔に一拍ほど遅れたが、了解の返事を返した。四体のACによる一斉砲火、全部を避けるなどとは不可能だ。ここにいるACが装備しているキャノンはどれも高火力、一発でも中ればいい。行動に支障をきたす程度のダメージを与えることが出来たなら、もう勝ったも同然だ。
「カウントを始める五、四、――」
デスサッカーは相変わらず動く気配すら見せない。一体、どういうつもりだ。この状況を打破できる何かを持っているとでもいうのだろうか。いや、それなら何故使わない。
隠しているのか? それなら何故隠す必要がある。どう考えたところで、デスサッカーにとってこの状況は絶体絶命としか言いようが無い。隠す必要はどこにも無い。むしろ、隠しているのなら負けるのは目に見えている。
だったら、本当に何も無いのだろう。動かないのは、機体が故障しているのか、それとも潔くあきらめているのか。どちらにせよ、向こうが動かないのであれば自分達レイヴンの勝利は確定している。
「三、二、一。撃てっ!」
トリガーを引く。寸分違わぬタイミングで四体のACの砲が一斉に火を噴く。
爆炎と爆風。デスサッカーを中心に火球が形成され、キノコ雲が立ち昇る。レーダーを見るが、敵を示す光点は表示されていない。
煙が風に流され、状況が目で確認できるようになる。地面がクレーターの様に穿たれている以外、そこには何も無い。一片の破片も確認できなかった。
一斉砲火で跡形も無く消し飛んだというのか? そんなはずは無い。ACサイズの火器では、バラバラにすることは出来ても、跡形も無く消し飛ばすなどは不可能だ。噂ではデスサッカーの装甲はダイヤモンド以上に硬いと聞く。噂はいきすぎだと思うが、それでも硬いことに変わりは無いだろう。少なくともAC以上の装甲を持つ機体が、ACサイズの火器で消し飛ぶはずは無い。だったら、目の前にデスサッカーがいない理由は一つしかない。
もう一度レーダーを確認するが、友軍を示す光点以外は表示されていない。この場から逃げたのは確認していない。では何処に消えたというのだろうか。レーダーにその姿は無く、周囲にも見当たらない。
「上だっ!」
通信機から聞こえた柔の声に、体が反射的に機体を動かし、上空を見上げていた。柔の言うとおり、そこにはデスサッカーの姿がある。再度レーダーを確認するが、やはりレーダー上にその姿は無い。機体の形状からして、ステルス機能を持っているとは考えにくい。ECMにしても、レーダーにノイズは混じっていない。
デスサッカーにはどんな技術が使われているのか、全く持って分からない。ただ分かるのは、ミラージュ、クレスト、キサラギの三大企業の物ではないということだけ。ならばインディペンデンスか。いや、奴らにACを製造するだけの技術力・生産力は無いはずだ。だとしたら、もう残される可能性は少ない。
ファクトの脳裏に、最悪の可能性が浮かぶ。旧世代の兵器。だが、幾らなんでもそんなはずはない。バルカンエリアで“資源”が発見されたと言う話は聞いていない。インディペンデンスが発見したのならニュースにはならないだろうが、それでも噂話ぐらいにはなる。人の口に戸は立てられないのだ。
宙に浮かぶデスサッカーの背部に、光が灯る。まさか、と思った瞬間にデスサッカーのオーバードブーストが発動しインテグラルの横をすり抜けていった。すり抜ける瞬間、デスサッカーの左腕に青い刃が煌くのが見えた。次にはもう、インテグラルの右腕が地面に落ちていた。
インテグラルは即座に振り向き、レーザーキャノンを放つが、オーバードブーストを発動させ続けるデスサッカーには当たらない。対するデスサッカーはオーバードブーストを使用したまま旋回し、右手のライフルをインテグラルに向けて連射する。回避行動を取るが、右腕を失っているためバランスがうまく取れずコアと頭部に被弾し、仰向けに倒れこむ。
「何てヤツだ……」
思わず、そんな呟きが口から漏れた。ミラージュ専属パイロットの技量は高いと評判で、戦場で出会いたくない奴の一人に数えられることも多いというのに、そのミラージュ専属を軽く圧倒するデスサッカーは本当に、何者なのだろうか。
圧倒的な強さと、全く異質なプレッシャー。オーバードブーストを長時間使用しながらエネルギー兵器を使用しても、チャージングを起こさないジェネレーター、正に全てが規格外。だが、その分倒せればどれだけの名声を得れるか、計り知れないものがある。
息を深く吸い込む、イクシードオービットを起動、同時にチェインガンを放つ。イグジストファントムのイクシードオービットは連射が利くタイプの物で、チェインガンと同時に使用すればかなりの火力を得ることが出来た。
もっとも、中ればの話だが。
オーバードブーストを使い続けながら動き回るデスサッカーには、一発の弾丸も中らない。ネロや柔も、ライフルやレールガンでの攻撃を行うがどれも中らない。デスサッカーが速いせいもあるが、何よりも、デスサッカーの回避行動は的確なのだ。
残りエネルギーが少なくなり、イクシードオービットを収納し、武器をグレネードランチャーに切り替える。ロックオンされないように動きながらのロックオンだったが、デスサッカーを正面に捉えたときは、向こうもこちらを捉えていた。
「ちっ……!」
舌打ちしながら、一か八か、トリガーを引く。ブースターで転倒しないよう姿勢制御を行いながら、回避行動を取る。FCSはデスサッカーに攻撃が中ったことを伝えた。
「やったか?!」
軽量級のACならば一撃で行動不能に陥らせることもあるグレネードランチャーの直撃を食らったのだ。ただで済むはずはあるまい。デスサッカーの脚部はフロート型、装甲は薄いはずだ。少なくとも、機動力を奪うことにはなっているはずだ。
炸裂弾の起こした爆炎の中から、エネルギーライフルを持つ腕が伸びる。
まさか、と思ったときには遅かった。
デスサッカーのライフルから放たれたエネルギー弾は、イグジストファントムに直撃する。衝撃がコックピットを襲い、コンソールパネルが火を噴き、モニターがブラックアウトする。光を失ったコックピットは完全な闇に包まれた。
ペダルを踏んでも、レバーを引いてもイグジストファントムは反応を見せることは無い。装甲越しに聞こえる砲声が、恐怖を誘う。
外はどうなっているのか。全く分からない。ハッチを開けて、外を見たい衝動に駆られるが、戦闘中に生身で出ればどんな事になるか、判ったものではない。
機体が動かないのであれば、シートに座り、じっとしている他に無い。
「くそっ……」
こんなでは、とてもではないがあのレッドレフティに勝てないではないか。もっと、もっと強くならなければ。あの、左腕を赤く染めた黒い死神には勝てない。
それから、どれだけ経っただろうか。気付けば砲声は止んでいた。耳を澄ましてみても、銃声の類は一切聞こえなかった。
恐る恐るハッチを開け、外を覗く。そこにデスサッカーの姿は無く、傷だらけのアウグストゥスと修羅が地平線の彼方を見ているだけだった。
登場AC一覧()内はパイロット名
アウグストゥス(ネロ)&Nw005a6g03x40wI00asa1ME60aU00isee0cqxf#
イグジストファントム(ファクト)&N80008000300024000s01g0600huzWu0k0eG1F#
インテグラル(グローリィ)&No5005hw02080wug01tglMhD0aU05qJMe010Y2#
修羅(柔)&N400090002w001Y000s01g0600804yloA0eG1A#
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